グッズオンラインショップ開始

作品グッズのオンラインショップを開設しました。

https://matsuiayaka.base.shop

これまでは展示会などでしか制作・販売しておりませんでしたが、
グッズを作ってみたいという好奇心と、応援してくださっている遠方の方にもお手に取っていただけるようにしたいと思いから、オンライン販売を整えました。

現在在庫として置いているのは、
2024年に板橋美術館様および西宮大谷記念美術館様で販売したグッズです。

凝り性のため、グッズ制作に関しては「これは」という物しか作っておらず
現状品数はそこまで多くはありませんが、1点1点こだわりと検討の末作ったものです。

これから徐々に品数を増やしていけたらと考えていますが、
少しご紹介を。

缶バッジは正方形。

大きすぎても小さすぎても使いづらいし見栄えも悪いと思い、
諸々検討してこのサイズに落ち着きました。

そして質感。

ベルベットPPという、マットPPよりもさらに光の反射がない
マット調の表面加工にしています。

触るとしっとりとしていて、落ち着きと高級感があって気に入っています。

ポーチは、ばねぐちタイプで見た目も機能もスマートに。

片手で簡単に開けられるのと、
こちらも質感がしっとりとしていて高級感があります。

サイズ感も、
ペンをはじめとする筆記用具がしっかりと入るサイズで、
色々と使い道が広がるようにしました。

現状はここまでです。

ショップのサイトはBASEで制作しました。

初めてのオンライン販売で、
管理、発送、送料などなど…色々と心配な部分がありましたが、
BASEは一通りの設定や管理が手間なくできるようになっており、
はじめてでも分かりやすく助かりました。

他の類似サービスと比較してかなり悩みましたが、
以下4つを理由にBASEにしました。

  • 初期コストがかからない
  • オリジナル商品を扱える
  • サイトデザインが柔軟
  • webサイトやオンラインショップ制作に詳しくなくても立ち上げ&運用できる

結果的に良かったなと思います。

これらに加え美術館では、
「あのやしきにはゆうれいがでる」のZINEを制作し販売していました。

かなり力を入れ制作し、最終的出来栄えも気に入っていたのですが
絵本制作化が決定したため、販売を中止いたしました。

頑張りますので楽しみにしてください。

使っている画材・環境の紹介

ご依頼される方や、絵を描かれる方のために、
普段の制作で使っているツールや環境、注意していることについて少し紹介します。

作品を制作する時は、「絵の内容」だけでなく、
「質感」や「トーンの出し方」、「データ化」、「印刷やデザイン工程への配慮」などにも注意しています。

1.ラフの制作

ラフの制作で気をつけていることは2点です。

ひとつは、”依頼してくださった方にとって完成品のイメージがつきやすいようにする”こと。

ふたつめは、”自分が本番で迷わないようにする”ことです。

ツールは、鉛筆、またはphotoshopを使用して作成します。
モチーフのバランスや位置の調整が手軽なので、デジタルで作成することが多いです。

ラフの段階で色位置も、ある程度決めておきます。

こうすることで、完成品がわかりやすくいし、
自分も、ゴールが明確になるためスムーズに制作することができます。

その場の勢いや思いつきで、うまくアレンジをかけながら作っていく方も多いですが
私はそのやり方では良い結果にならないことが多く、今のやり方に落ち着きました。

デジタルはメールで簡単に送れるのもメリットだと思っています。

2.本番

本描きは、すべてアナログ(手描き)で行っています。

画材は基本、カラーインク、水彩、水彩紙です。

その時の湿度や気温で調子が変わる(気がする)ため、様子を見ながら慎重に進めています。

うまくいくと達成感がありますが、
あまりに納得できない状況だと1から描き直すこともあります。

でも、描き直しはコストも時間もかかって、
なるべくやりたくないので良い感じになるように頑張ってすすめます。

線画のみの挿絵の時は、すべてデジタル環境で仕上げています。
データ化する時の処理が大変だからです。

でも、アナログ(手描き)で描いたものとギャップがなるべく出ないようにしています。

3.データ化

紙をスキャンしてデータ化します。

データ化の際にどうしても色が多少変わってしまうため、
イメージが近くなるようにphotoshopを使って色味を慎重に調整します。

時々、色味の微妙なこだわりについて聞かれることもありますが、
私は最終的な上がりが皆にとって良ければいいかなと思うタイプなので、
最終的な調整はデザイナーさんにお任せしています。

また、スキャンした画像を拡大すると、
消しゴムのカスやホコリなども一緒にスキャンされてしまっていたりするので
そうしたゴミを加工で取り除いて綺麗にします。

古かったり、性能が低めのスキャナーを使った際は
部分的に変にぼやけることがあるため、そこもきれいにします。

あとは、カラーをCMYKに。
解像度はすこし大きめにして、
デザイナーさんが少しでも使いやすいように。

プロ並みに詳しい訳ではありませんが、
分かる限り調整しています。

使用するスキャナーには特にこだわりはありませんが、
大きい物のときはA3スキャナー、
小さいものや影響が少なそうなものはA4で分割スキャンしてデータ上で繋げることもあります。

全部しっかりやると
以外と時間がかかるものですね。

Bologna Chileren’s book fairに行きました。

4月8日~11日にかけて、ボローニャチルドレンズブックフェア2024で作品が展示されました。
イタリアボローニャへ行き、授賞式および会場の様子を見てきました。
初めての海外で不安も沢山ありましたが、自分にとって間違いなく良い経験となりました。

近年の国際的な事情により、20時間以上かかりましたがなんとか無事にボローニャへ到着。
日曜日の午後に到着しましたが、次の日の朝早く宿を出る必要があったのでついてすぐに食料調達。イタリアでは日曜日お店はやっていない事が多いようなので営業してるスーパーを探しました。
ボローニャはバスが主な移動手段なので、会場に行くためのバスチケットも購入。
イタリア語で簡単なお買い物ができるように。

会場では、さまざまな国のイラストレーターや関係者が集まっていました。
英語が話せたらどんなによかったか…。

授賞式では顔を覚えてわざわざ声をかけてくださる方も。
とても嬉しく、大変励みになりました。
自分の作品について、海外のプロ達の目線から忖度ない感想を直接聞く機会は今までも今後もなかなか無いと思います。
何もかも貴重な経験で、行ってよかったと思います。

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